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  • 2016.05.16
  • ブログ
9全日本空輸(ANA)は、4月から樹脂製の車椅子を羽田空港(東京都大田区)に導入した。車椅子メーカーの松永製作所(岐阜県養老町)と約3年かけて共同開発した力作だ。導入までの経緯を探ってみた。【米田堅持】

◇乗客の負担となったボディーチェック

旅客機に搭乗する際、ハイジャックなどテロ防止の観点から手荷物検査が行われる。小銭入れや携帯電話など金属探知機に反応するものはX線検査機に通し、人間は金属探知機で反応がなければ検査を通過できる。

しかし、車椅子で搭乗する乗客の場合は、車椅子が金属探知機に反応してしまうため、ボディーチェックが欠かせない。乗客に負担をかけるだけでなく、時間もかかっていた。金属探知機に反応しない竹製の車椅子を日本航空(JAL)が2010年から導入しているが、ANAは13年から松永製作所と開発していた。

◇強度と機能の両立に苦心

松永製作所は「金属探知機が何に反応するのか確認することに苦労した」という。空港で使う車椅子は、機内にも入れるように大きい車輪の脱着ができなければならないなど、通常の車椅子にはない機能も必要となる。金属を使わずに日本工業規格(JIS)をクリアする強度と安全性、空港で必要な機能を両立することに苦心した。

当初の試作機は、介助者が後ろから車椅子を押す棒状の部分が太く、実際に押した感覚も重量も金属製より重かったという。新たな金型の製作などでコストがかかったが、試行錯誤を重ね、3パターンの試作品で検査機を試して現在の形となった。樹脂製車椅子は、車軸部分が従来より5キロほど重いものの、使用感覚は従来のもの以上に仕上がった。

◇世界の空港で導入めざして

ANAでは、1日約200人が車椅子を利用する羽田空港の国内線で64台を導入した。近年では、身障者だけでなく高齢者が車椅子を使うケースも増えている。乗客の車椅子は空港で手荷物として預かるので、空港で使う車椅子を金属探知機に反応しない樹脂製に置き換えることは、乗客だけでなく警備など空港関係者の負担を軽減することにもつながるという。今後2、3年かけて全国にある約500台の車椅子を樹脂製に置き換える予定だ。

一方、松永製作所は、「ANAが加盟している航空連合のスターアライアンス加盟社にも使ってもらうことで世界に羽ばたいてくれたら」と期待を寄せている。

Yahooニュース より

職員の8割が評価 介護支援ロボットで疲労感が減少―神奈川県

  • 2016.05.10
  • お知らせ
(ケアマネジメントオンライン  2016/05/06 12:50 配信)

介護支援ロボットを導入することで介護職員の疲労感が減少することが、神奈川県が実施した事業でわかった。県が4月26日に発表した。

神奈川県では、2015年度、介護現場に最先端ロボット技術を導入し、職員の負担や将来の腰痛リスクを軽減することで職場の定着率の向上などを目指す「職場処遇改善コンサルティング支援事業」を実施。使用者が体を動かすとき、脳から筋肉へ送られる信号(生体電位信号)を感知し、腰の動きをサポートする「ロボットスーツHAL®介護支援用(腰タイプ)」を県内の介護施設30か所に導入し、介護職員が離床、臥床、排泄介助、夜巡回などの業務を行った際の腰部の疲労感の変化を調べた。

その結果、介護職員の82%が介護支援ロボットの導入によって疲労感が減少したと回答したほか、事業を実施した約8割にあたる23施設で離職率の平均が前年比4.6ポイント低減したとの効果も確認できた

また、ロボットスーツHAL®介護支援用(腰タイプ)の開発会社が導入施設におけるニーズを把握することで、入浴介助でも使用できるよう防水機能を付加する、装着ベルト(電極内蔵)を新たに開発し、汗などにも対応可能にする、という製品改良につなげる成果も得られた。

県は今後、厚労省の介護ロボット等導入支援特別事業なども活用しながら、介護支援ロボットの介護現場への本格導入を図っていくという。

◎神奈川県 記者発表資料
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p1030457.html
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