(ケアマネジメントオンライン 2016/07/26 14:30 配信 )
信州大学繊維学部と東京都立産業技術研究センターの研究グループは、7月21日、筋力が低下した人の下肢に装着する歩行補助ロボット「curara(クララ)」の試作モデルを公開した。
(プレスリリースより)
超高齢化社会を迎え、歩行に障害のある人を助けるアシスト技術の需要が高まっている。
curaraは、同研究チームが2011年から科学技術振興機構の支援を受け、要介護者の自立支援をめざして開発してきた。手足の主な関節部分に、小型軽量化したサーボモータと減速機を一体化したユニットを装着し、センサーが読み取った装着者の動きに追従して歩行動作をアシストする「同調制御システム」を採用。着用する人の骨格を利用し、関節の動きを補助するため、歩く方向を変える時に下肢をねじるなど身体を自然に動かすことができるという。
試作モデルは、股関節とひざ関節の4ヵ所にユニットを取り付けたパンツタイプのウェアで、介助なしで3分ほどで装着が可能。きわめて簡単に装着できるため、病気や高齢化で足腰の弱った患者やリハビリ用の医療・介護ロボティックウェアとして期待されており、数年後の実用化を目指している。
◎信州大学 トピックス
http://www.shinshu-u.ac.jp/topics/2016/07/-curara-3.html