認知症予防に

  • 2016.05.20
  • お知らせ
レイトロン 対話型コミュニケーションロボ「Chapit」発売2016年5月20日07時05分

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レイトロン(大阪市、吉田満次社長)はこのほど、会話やスケジュール管理などで元気高齢者や要介護高齢者などの自立した生活をサポートする対話型コミュニケーションロボット「Chapit」(チャピット)を開発、6月1日から予約販売の受付を開始する。

チャピットは、同社独自の音声認識エンジン「Voice Magic」(ボイス・マジック)を搭載し、テレビの音や家族の話し声、自動車の走行音など様々な生活雑音のもとも、人間の声を高い精度で認識でき、約3m離れたところから話しかけても、しっかりと言葉を聞き取ることができる。スイッチなどを押さなくても自動で音声を認識し、話しかけてからわずか0.2秒で答えを返すことで、違和感なく自然な会話を実現した。

日常会話の受け答えのほか、レクリエーション機能も搭載。「都道府県クイズ」「計算ゲーム」「暗記ゲーム」から好きな機能を選べる。都道府県クイズでは、「伊達政宗が生まれた都道府県はどこ?」など、都道府県を訪ねるクイズを出題。一度で正解できなければ追加ヒントも出してくれる。チャピットが発した単語を憶える暗記ゲームは、認知機能の維持・活性化にも活用できる。最初に2つのフレーズを順番通り答えられれば、3つ、4つと出題が増えていく。

起床や就寝のほか、食事や入浴、服薬などの時間を設定しておくと、「薬を飲む時間だよ」などと、その時間になると教えてくれる。就寝前には戸締りを確認する呼びかけなども行う。曜日の管理もできるので、ゴミ出しや病院の診察、デイサービスの日などの予定もあらかじめ知らせてくれる。これにより、日々の生活リズムを整え規則正しい生活をサポートする。

赤外線を使用する家電製品のリモコンをあらかじめ登録しておけば、「明るくして」「テレビ見ようか」などと話しかければ、チャピットが「音声リモコン」となって照明やテレビ、エアコンなどの電源操作や調節を行うことができる。これにより、リモコンを探したり複雑なボタン操作をする必要がなく、簡単に家電製品をコントロールできる。

このほか、今日の運勢やラッキーカラーを教えてくれるほか、童謡を歌ったり、英語や中国語の会話もできる。チャピットに挿入されているメモリーカードを用いてソフトウェアのバージョンアップが可能。またオプション機能のWi―Fiを搭載すれば、緊急通報などが行える外部通信機能も付加できる。

カラーはベージュ、ホワイト、ブラウン、グレー、ブラックの5色。価格は13万5,000円(税抜)。

問合せは同社(☎06・6125・0500)まで。

シルバー産業新聞 WEB版より


旅をもっと楽しめます♪可能性が広がりますね

  • 2016.05.16
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9全日本空輸(ANA)は、4月から樹脂製の車椅子を羽田空港(東京都大田区)に導入した。車椅子メーカーの松永製作所(岐阜県養老町)と約3年かけて共同開発した力作だ。導入までの経緯を探ってみた。【米田堅持】

◇乗客の負担となったボディーチェック

旅客機に搭乗する際、ハイジャックなどテロ防止の観点から手荷物検査が行われる。小銭入れや携帯電話など金属探知機に反応するものはX線検査機に通し、人間は金属探知機で反応がなければ検査を通過できる。

しかし、車椅子で搭乗する乗客の場合は、車椅子が金属探知機に反応してしまうため、ボディーチェックが欠かせない。乗客に負担をかけるだけでなく、時間もかかっていた。金属探知機に反応しない竹製の車椅子を日本航空(JAL)が2010年から導入しているが、ANAは13年から松永製作所と開発していた。

◇強度と機能の両立に苦心

松永製作所は「金属探知機が何に反応するのか確認することに苦労した」という。空港で使う車椅子は、機内にも入れるように大きい車輪の脱着ができなければならないなど、通常の車椅子にはない機能も必要となる。金属を使わずに日本工業規格(JIS)をクリアする強度と安全性、空港で必要な機能を両立することに苦心した。

当初の試作機は、介助者が後ろから車椅子を押す棒状の部分が太く、実際に押した感覚も重量も金属製より重かったという。新たな金型の製作などでコストがかかったが、試行錯誤を重ね、3パターンの試作品で検査機を試して現在の形となった。樹脂製車椅子は、車軸部分が従来より5キロほど重いものの、使用感覚は従来のもの以上に仕上がった。

◇世界の空港で導入めざして

ANAでは、1日約200人が車椅子を利用する羽田空港の国内線で64台を導入した。近年では、身障者だけでなく高齢者が車椅子を使うケースも増えている。乗客の車椅子は空港で手荷物として預かるので、空港で使う車椅子を金属探知機に反応しない樹脂製に置き換えることは、乗客だけでなく警備など空港関係者の負担を軽減することにもつながるという。今後2、3年かけて全国にある約500台の車椅子を樹脂製に置き換える予定だ。

一方、松永製作所は、「ANAが加盟している航空連合のスターアライアンス加盟社にも使ってもらうことで世界に羽ばたいてくれたら」と期待を寄せている。

Yahooニュース より
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